2009年06月18日

西洋比較演劇研究会回覧

会員の鈴木国男さんより、ご自身の今度の演劇学会の発表に関連したスタジオ・ライフ の公演の情報の配信依頼がありましたので、お知らせします。 (以下貼り付け) スタジオライフ公演のお知らせ 6月17日より紀伊國屋ホールにて「LILIES」の公演が行なわれます。 カナダの作家ミシェル・マルク・ブシャールの代表作の一つで、「百合の伝説・シモン とヴァリエ」というタイトルで映画化もされました。 演劇学会大会での研究発表の題材としておりますので、関心のある方には是非見て頂き たいと思います。 劇団ホームページ http://www.studio-life.com を参照の上、直接劇団に鈴木の名前 を出して申し込んで頂ければ、残席のある限り優待されます。  鈴木国男

2009年06月08日

Fw: 西洋比較演劇研究会回覧 演劇学会大会への参加について

会員の皆様 ご清祥のことと存じ上げます。

 来る6月26日(金)〜28日(日)、大阪市立大学で、演劇学会の大会が開催され
ます。これにつき、事務局長・永田靖氏から、最近の流感がらみで参加申し込みの出足
がやや鈍いこと、しかし開催地の現状はまったく問題がなく平常通りであること、ぜひ
周囲の演劇学会員への参加を促して欲しいこと、が理事会メンバーに通達されました。
 
 これを受けまして、皆様にぜひ早めに参加申し込みされますよう、私からもお願い申
し上げる次第です。学会本体の会員でない方も参加費1500円で総会以外は参加できます
。もちろん、これを機会に入会を希望されることも大いに結構だと思います。テーマは
「演劇と共同体」で、プログラムを見たところこれまでにも増して充実の研究発表やパ
ネル、講演などが並んでいます。
 詳しくは演劇学会のHPでごらんください。

西洋比較演劇研究会 代表 毛利三彌
 



2009年05月31日

西洋比較演劇研究会回覧

会員の三輪えり花さんより、ご本人の公演の案内の回覧依頼がありましたので、お知ら せします。 (以下貼り付け) ******* こんにちは 舞台演出家の三輪えり花と申します。 この研究会では、やや前のことになりますが、翻訳と実際の上演台本の差異について 研究発表をさせていただいたこともあります。 本日は、シェイクスピアを朗読と歌と音楽で楽しむ会のご案内です。

題して
【シェイクスピア遊び語り : 月夜にとんだ鉢合わせ Ill Met By Moon light 〜
 『夏の夜の夢』より】

文学座出身のベテラン俳優、原田大二郎さん
関西二期会のテノール歌手でありながら、バイオリンを弾く俳優としても活躍中の山
中雅博さんそして三輪えり花が、『夏の夜の夢』をテーマに歌と朗読と語りで演じます
。シェイクスピアを肩肘張らずに気楽に楽しんでいただこうというものです。

伴奏は、バークレイ音楽院出身、売れっ子ジャズピアニストの朱恵仁さん

ジャズな雰囲気に合わせて、上演場所にはステージと客席の境のない、こじんまりした
音楽ホールを選び、そこで、ワイン片手に、ミュージックホールかジャズバーにいるよ
うな気分でのんびり、楽しくおしゃべりしたり笑ったりしていただきたいと思っていま
す。

楽曲は、メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』もモチーフに使い、シャンソン、童謡、ビ
ートルズ、その他いろいろなジャンルから、場面にぴったりのものを選んでいます。

シェイクスピアに関してのあれやこれやも語りますし、三輪えり花のイギリス英語での
原文朗読もありますので、学生さんにもお勧めです。

2009年6月21日(日曜日)+23日(火曜日)
両日とも15時・19時の回がございます
@ポプラ・コンベンション・ホール(四谷4丁目交差点)
おとな¥3000 高校生以下¥2000(入場料はワンドリンクつき!)

老若男女、みんな揃って遊びに来てください! 
小さなホールですので、準備の都合もございまして、勝手ながら、ご予約いただけると
幸いです。もちろん、当日もお待ちしております!

お申し込みとお問い合わせ

連絡先:  三輪えり花  公演専用携帯電話 070−5590−1819
       公演専用携帯電話EMAIL  yours-elica@wm.pdx.ne.jp
PC EMAIL: theatre-etrange@hotmail.co.jp
   FAX: 042−502−2476

お申し込み後に、受付番号をお渡しいたしますので、当日は、その番号をお持ちくだ
さい。
代金入金確認後、ドリンク券と交換のうえ、ご入場いただきます。
当日ご清算のかたも、受付番号をお持ちください。

代金振込先 郵便貯金ぱるる 
記号:10110  番号:96778431
名義:テアトルエトランジュ

会場 四谷四丁目の交差点に立って、ちょっと周りを見るとすぐにポプラ社の大き
な看板が見えます。
会場に駐車場はございません。
開場は開演の1時間前となります。どのお席からでもよくご覧いただけると思いますが
、自由席ですので、お早めのご来場をお勧めいたします。

ご家族で、あるいは学生さんたちと、お気軽にお越しください。お待ち申し上げます。

三輪えり花 ELICA MIWA

HP: http://members.jcom.home.ne.jp/yours
e-mail: yours@jcom.home.ne.jp

2009年05月18日

西洋比較演劇研究会 5 月例会のお知らせ

西洋比較演劇研究会 5月例会のご案内

本年度の5月例会は月末です。新型インフルエンザが沈静化しているであろうことを祈
りながらのご案内です。


日時 5月30日(土) 14:00〜18:00
会場 成城大学2号館1F会議室(予定)

内容 『西洋比較演劇研究』第8号 合評会

学術研究の発表媒体がさまざまに多様化している中、今年も6本の論文が本会紀要であ
る『西洋比較演劇研究』に掲載の運びとなったことをまず慶びたいと思います。この成
果を後々に接続させるべく、合評会という形式での暖めなおしをおこないます。6本そ
れぞれに各30〜40分程度をあて、執筆者をパネリストとし、出席者全員で各論考の主題
と方法、問題設定と成果、残された課題などについて討議します。論文作成と査読のい
わば「楽屋うら」が垣間見られる貴重な機会です。会員のみならず、身近に論文にとり
くんでいる若手研究者がいらっしゃいましたら、気軽に声をかけて一緒にご参加くださ
い。
 パネリスト
  武田清(明治大学)
  安宅りさ子(桐朋学園芸術短期大学)
  岸田真(桜美林大学)
  星野高(早稲田大学演劇博物館GCOE特別研究員)
  瀬戸宏(摂南大学)
   *井上優(明治大学・紙上参加)
 司会 毛利三彌(成城大学名誉教授)

*終了後、いつものように懇親会をおこないますのでこちらもどうぞご参加ください。
なお7月例会は25日(土)、9月例会は26日(土)の予定。発表枠がまだございますので
、希望されるかたはご連絡ください。
連絡先 山下純照(成城大学文芸学部) y3yamash@seijo.ac.jp

2009年04月13日

西洋比較演劇研究会総会・例会のお知らせ

新年度最初の例会のご案内です。 総会に引き続いて今春開かれた、上半期最大の演劇イベントの一つといっていいフェス ティバル/トーキョー2009に関しての討論を行います。積極的にご参加ください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4月総会・例会のご案内  日時 4月25日 14:00-18:00 会場 成城大学 7号館3F 731教室

第1部 総会 14:00〜15:00
第2部 舞台報告と討論 ――フェスティバル/トーキョー(2009春)の2演目から―
― 15:00〜18:00 
 司会 井上優
 1) ロメオ・カステルッチ「Hey Girl!」をめぐって
  報告・討論 村井華代・大崎さやの 
 2) リミニ・プロトコルの実践をめぐって ――『カール・マルクス:資本論 第
一巻』を中心に
  報告・討論 萩原健・山下純照
<内容>
第1部 運営委員の改正、2008年度の活動・会計報告、2009年度の活動・予算計画など
を行います。

第2部
1)2009年春、フェスティバル/トーキョーで初来日を果したロメオ・カステルッチの
『Hey Girl!』は、途方もなく高度な舞台工学と緻密な象徴表現で観客の度肝を抜いた
。どろどろと寝台から流れ落ちる「肉」、その中から全裸の少女が起き上がる冒頭場面
は、悪夢のようでありながら、どことなく優しげでもあった。生の身体と加工された身
体、断片的な言語テクスト、そして圧倒的な象徴の連続。このような舞台を生み出すド
ラマトゥルギーとはどのようなものか。今回の例会第二部前半では、フェスティバルで
通訳を担当した大崎さやの氏の談話を交えつつ、舞台映像とともに村井がこの舞台の構
造分析を試みる。また、1960年生まれのカステルッチと彼の率いるカンパニー「ソチエ
タス・ラファエロ・サンツィオ」は、イタリア、もしくはイタリア演劇の同時代的状況
とどのように関係付けられるのか。今年秋の同フェスティバルでは早くも彼らが再登場
、三つの劇場で『神曲 三部作』を連続上演する。今年最大の注目を浴びるカンパニー
について、多角的に言及したい。(文責 村井華代)
2)舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー」のオープニングを飾ったのが、リミニ
・プロトコルの『資本論』だった。このパフォーマンス集団については、昨年の同フェ
スティバルにおける『ムネモパーク』の好評もあり、さらにその前には、われわれの研
究会メンバーが訳出した論集『演劇論の変貌』でChristopher Balmeの論文が取り上げ
ていたことなどもあって、かなり突出した創作集団として注目が集まっていると言って
よいだろう。今回はパネル・ディスカッションという形でリミニ・プロトコルの実践の
意味について、『資本論』を焦点にして議論したい。まず山下純照が、これまでのリミ
ニ・プロトコルの活動の概要を紹介する。次に、東京公演において字幕制作者・字幕操
作出演者(!)として一つの中心的な役割を演じた萩原健が、『資本論』の内容を概括
した上で、みずからの参加経験を振り返って、今回の上演の意義を抽出し、議論のポイ
ントを提起する。それらの論点について、山下と萩原のあいだで、ベーシックな討論を
行い、最後に参会者全員で議論を展開したいと考える。(文責 山下純照)

報告・討論者プロフィール
村井 華代(むらい はなよ)
共立女子大学文芸学部専任講師。西洋演劇理論を国別によらず横断的に扱う。近年は記
号論による神学と反演劇性の関連付けに取り組んでいる。共著:『現代ドイツのパフォ
ーミングアーツ』『20世紀の戯曲』。

大崎さやの(おおさき・さやの)
東京大学大学院にて博士(文学)。トリノ大学、ヴェネツィア大学に留学。東京大学、
明治大学、日本橋学館大学等にて講師。専門は18世紀イタリアの文学と演劇。訳書『ア
ルフィエーリ 自伝』(共訳、人文書院)。ゴルドーニ台本オペラ《月の世界》翻訳。
論文「ディドロの演劇理論に見られるゴルドーニの影響」(『西洋比較演劇研究』)。
近著に『オペラ学の地平』(共著、彩流社)、『イタリアのオペラと歌曲を知る12章』
(共著、東京堂出版)等。

萩原 健(はぎわら・けん)
明治大学国際日本学部専任講師。20世紀以降のドイツ演劇(特に演出の歴史)および関
連する日本の演劇。『演劇学のキーワーズ』『オペラ学の地平』(以上共著)、『演劇
論の変貌』(共訳)ほか。ドイツ語圏からの来日公演の台本翻訳・字幕制作多数。

山下純照(やました よしてる)
ドイツ語圏に重点をおいた演劇および演劇理論研究。20世紀末のドイツと日本の演劇に
おける記憶の問題に取り組む。2009年4月より成城大学文芸学部教授。現在日本演劇学
会理事・紀要編集委員。

2009年03月23日

西洋比較演劇研究会回覧

会員の小菅隼人さんから以下の情報の回覧依頼がありましたのでお知らせします。 なお、添付文書も同内容です。

名称:慶應義塾創立一五〇年記念祝賀薪能『土蜘蛛』研究上映会.
主催:慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構.
協力:慶應義塾創立150年記念事業室,慶應観世会,慶應観世後援会.
公演内容:慶應義塾創立一五〇年記念祝賀能『土蜘蛛』記録映像上映+解説.
日時:2009年4月11日(土)4時開演(3時半開場)〜6時半までには終了いたします.
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階グローバル・スタジオ.
対象:入場無料,予約不要,どなたもご参加いただけますが,スペースに限りがあるた
め満員の場合は入場をお断りする場合があります.
(info)慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構:junko@dmc.keio.ac
.jp
(Info)小菅隼人(理工学部教授):hkosuge@hc.cc.keio.ac.jp

2008年11月7日,慶應義塾大学三田キャンパスにおいて開催された慶應義塾創立150年記
念祝賀薪能『土蜘蛛』の高精細記録映像を上映いたします.併せて,坂井音重師による
ポスト・パーフォーマンス・トーク,慶應観世会・慶應観世後援会による上演解説,慶
應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構のスタッフによる技術解説をお
こないます.薪能としての『土蜘蛛』を再びお楽しみいただくと共に,〈上演芸術のラ
イブ性とデジタルコンテンツの記録性〉を考える手掛かりを提供いたします.どなたで
もご入場いただけます.


2009年02月08日

西洋比較演劇研究会回覧

会員の萩原健さんより以下の情報の回覧依頼がありましたのでお知らせします。

(以下貼り付け)
西洋比較演劇研究会のみなさま

 こんにちは、明大の萩原です。本日は私が「出演」する演劇公演のご案内をさせてい
ただきます。

 ドイツのグループ「リミニ・プロトコル」の来日公演で、『カール・マルクス:資本
論、第一巻』というタイトルです。このグループは、職業俳優を使わず、そのつど設定
したテーマに関わる一般の人々を舞台にあげ、その人たちが語る、伝記的な内容のテキ
ストをコラージュのように構成するという、とてもユニークな制作方法で、現在、ヨー
ロッパを中心に世界各国で高い評価を得ています。
 今回の『カール・マルクス:資本論、第一巻』には、旧東独出身のマルクス学者や、
エリツィンの伝記の翻訳も手がけた通訳などが出演します。この2月・3月に東京で催さ
れるフェスティヴァル/トーキョーのシーズン開幕を飾るこの演目、私はテキストの日
本語訳と日本語字幕作成の担当だったのですが、演出家が「日本ヴァージョン」を制作
する意向で、日本人出演者のキャスティングを進めているうち、「客席から見えるかた
ちで字幕操作をしてほしい」ということで、私まで舞台に上がることになりました。

 稽古はこれから始まります。いったいどんな上演になるのか予想もつきませんが、き
っと面白いものになるはずです。日時と場所その他のデータは次の通りです。

日時
2月26日(木) 19:30-
2月27日(金) 19:30-
2月28日(土) 14:00-/19:30-
3月1日(日) 17:00-

場所:
にしすがも創造舎(都営地下鉄三田線「西巣鴨」駅A4出口すぐ/都電荒川線「新庚申塚
」駅より徒歩
3分)

チケット:
一般4500円 学生3000円 高校生以下1000円 全自由席

お問い合わせ:
フェスティヴァル/トーキョー 03−5961−5202

 さらに詳しくは、以下、フェスティヴァル/トーキョーのホームページをご覧下さい

http://festival-tokyo.jp/program/capital/index.html

 以上です。では、もしよろしければ劇場で!

萩原 健

追記:ちなみに、フェスティヴァル/トーキョーの別の参加作品『サンシャイン63』に
も関わります。こちらも、よろしければぜひ。URLは以下の通りです。

http://festival-tokyo.jp/program/sunshine63/index.html

西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887
*過去ログを以下に掲載しております。ご参照ください。
http://comptheat.sakura.ne.jp/

2009年01月10日

西洋比較演劇研究会 1 月例会のお知らせ

西洋比較演劇研究会1月例会のご案内

新年あけましておめでとうございます。今年最初の例会のご案内です。
昨11月、われわれの学会の秋の研究集会で、演劇とメディアの関係が幅広く論じられま
した。分科会でもそれを受け、さらに広く、深く考える二つの発表を準備することがで
きました。どうぞ多数のご参加を期待しています。

なお、終了後、簡単な新年会を予定しておりますので、こちらもぜひご参加ください。

日時 2009年1月24日 14:00〜18:00
場所 成城大学 教室は当日正門の掲示をご確認ください

1 映画史114年――映画と演劇の歴史と未来を考える
 狩野 良規

 毛利三彌先生の成城大学における最終講義(2008.3.8)に触発されて、発表する気に
なりました。毛利先生の講義は、演劇以外のジャンル・メディアをかなり意識したもの
で、映画研究は演劇研究を越えたとも発言されました。また、テレビ、DVD、インター
ネットなどの「ニューメディア」に、既存の芸術、芸能、オールドメディア(なんて用
語があるでしょうか?)がすっかり席巻されていると――本音はともかく――嘆いてい
ました?!
 そこで文学からスタートし、演劇をかじり、最近は映画についてあれこれ書いたりし
ゃべったりしている狩野としては、自分の知っている映画114年の歴史を1時間30分以内
でお話し、それに対して演劇研究者の皆様から意見なり反論なりを頂戴したいと思い立
ちました。
映画史はすぐれて技術革新との格闘の歴史です。サイレントの時代から1920年代末にト
ーキーに移行して、映像は音を得ます。さらに30年代にはスクリーンに色がつき始め、
戦後はカメラの軽量化によって60年代からロケーション撮影が当たり前になります。そ
の後はビデオ撮影の映画が出現し、コンピュータ・グラフィックスが登場し、ドルビー
など音響効果が飛躍的に改良され、ついにデジタルの時代に突入して、映画(film)は
フィルムを必要としなくなりました。
 将来は、二次元から三次元の世界になるともいわれている映画。映画はつまり、きわ
めて動的(dynamic)なメディアであって、静的(static)に定義できるものではあり
ません。一度定義したとたんに技術が、それに伴う表現形式が、ラディカルに変化する
、まさに生きているメディアと認識すべきなのです。今回は、演劇がライバルと意識せ
ざるを得ない映画の歴史を技術革新との関連で語ることによって、演劇と映画の何が共
通項で、何が異なり、さらには両者の未来はどうなる(べきな)のかを検討したいと考
えています。

発表者プロフィール
1956年、東京生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業、同大学院外国語学研
究科ゲルマン系言語専攻修士課程修了。東京都立大学人文学部(史学専攻)卒業。現在
、青山学院大学国際政治経済学部教授。専門分野はイギリス文学・演劇・映画。主な著
書に、『映画になったシェイクスピア』(三修社、1996年)、『スクリーンの中に英国
が見える』(国書刊行会、2005年)などがある。


2 木下 耕介「ステージとスクリーン 認知論的転回以降の映画/演劇理論を比較
する」

要旨
 20世紀最後の四半世紀に、英米の演劇理論研究と、そのいわば近接領域である映画理
論研究とはともに、いわゆる認知論的転回(cognitive turn)を経験した。認知論的転
回とは、当時発展目覚しい認知科学および認知心理学の知見を援用しようとした同時期
の人文科学全般の動向を指す術語であるが、演劇理論研究および映画理論研究において
は、この転回は特別の意味を担っていたようである。というのは、ともに俳優の身体や
背景・装置が生み出す視聴覚的・時空間的効果を表現手段として持つ演劇と映画とは、
もとより認知論以前の(例えば記号論のような)言語中心的な理論によっては捌き切れ
ない要素を含んでおり、そのような要素が上演・上映に際して観客に対して持ちうる効
果の説明記述に、認知科学の術語がより有効であろうと期待されたのである。
 ところが管見では、「認知論的」な映画理論と演劇理論とは、ともに認知科学を援用
しながらも、それぞれにその対象の表現能力の差異を強調しようとしたために、個別の
展開を遂げたようである。例えば前者においては、俳優の演技について語る場合にも、
映画ならではのクローズ・アップの技法に焦点をあて、その中に捉えられる俳優の表情
が持ちうる効果を、認知心理学者ポール・エクマンの表情の理論などに依拠しつつ仮定
するような論文が現れる。一方で後者においては、演劇の舞台空間の持つ特有の効果を
論じる論考において、認知言語学者ジョージ・レイコフのイメージ・スキーマが援用さ
れる。
 それではこれらの認知論的映画/演劇理論は調停・総合することのできないものなの
だろうか。本発表ではこのような観点から両者の比較を試みる。その際、(1)認知論
的映画理論の概観(2)映画誕生以降の演技法の変遷(3)演劇・映画双方の下位区分
への注意(ひとくちに「演劇」「映画」という語のもとに本質論的議論を行うことの妥
当性の再検討)等についても言及することを考えている。
プロフィール
木下耕介(きのしたこうすけ)群馬県立女子大学文学部英文学科講師。映画の物語叙述
過程における観客による登場人物の理解と構築、およびそれらの登場人物に対する観客
の感情的連帯の諸相、ならびにこれらの諸活動に俳優の演技の質が寄与する様態、を中
心に研究を進めている。主要論文に「コード・スキーマ・登場人物 ――フィクション
映画の物語叙述における俳優の演技の問題についての試論――」”Focalization and P
oint of View in the Cinema”など。


西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887
*過去ログを以下に掲載しております。ご参照ください。
http://comptheat.sakura.ne.jp/

2008年11月28日

西洋比較演劇研究会 12 月例会案内

西洋比較演劇研究会 12月例会のご案内

すでにお知らせしましたように、12月の例会は6日(土)となります。詳細のご
案内が至近となり、恐縮ですが、12月末の「演劇討論セミナー」の準備会となりま
すので、ぜひご参会ください。

日時 12月6日(土)午後2時〜6時
場所 成城大学2号館1F会議室
内容:「演劇討論セミナー準備会」

【例会趣旨】
 多くのかたはご存じと思いますが、12月23日〜27日、毛利三彌先生を囲んで
演劇理論の「総まくり」的な討論セミナーを、世田谷パブリックシアター4階のセミ
ナー会場で、公開でおこなう予定です。「討論」はわれわれの常ですが、「公開」が
今回のミソになります。毛利先生古希記念講座にふさわしいプランであり、斉藤先生
を中心に、われわれの事務局が今年度の目玉として力こぶを入れてきたものです。討
論の面白さを一般の人々にわかってもらい、引いては演劇研究のすそ野を広げようと
いうことです。さて、公開となると、やはり「稽古」が必要です。毛利先生からは、
次のようなメッセージをいただいています。
「講座序論のようなものを書きました。それが講座参加申込者に、12月初めに送ら
れる予定です。今度の例会では、その内容の検討をしていただければ有難いと思いま
す。特に、この序論で触れていない重要な問題を指摘してもらえると嬉しく思いま
す」
「基本的には、『演劇の詩学』に書いてあることを叩き台に、それぞれの日のテーマ
に関する記述への批判を聞かせてもらえたら、大変ありがたいと思っています」。
「講座5回分を1回の例会で検討するのは大変ですが、みなさんの大体の反応と関心
の方向を聞くことは、講座までの準備に非常に役に立ちますので、よろしくお願いし
ます」
 このような次第ですので、ぜひ準備会を充実させましょう。よろしくお願いしま
す。
                                      
                       (文責=例会担当 山下純照)
 

西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887
*過去ログを以下に掲載しております。ご参照ください。
http://comptheat.sakura.ne.jp/

2008年09月12日

西洋比較演劇研究会明日の例会会場について

夜分にすみません。例会会場についての配信です。 *********************  西洋比較演劇研究会の皆様

 いつのまにか虫の声すだく頃になりました。いかがおすごしでしょうか。さて
 明日9月13日(土)例会会場のことで、お詫びとともにご連絡申し上げます。
「会場については追ってお知らせします」としながら、まだお知らせしておりません
でした。大変申し訳ございません。

会場は成城大学「731」教室ですので、どうぞよろしくお願いします。


西洋比較演劇研究会
157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学文芸学部 一之瀬研究室 Fax:03-3482-7740
郵便振替口座番号:00150−2−96887
*過去ログを以下に掲載しております。ご参照ください。
http://comptheat.sakura.ne.jp/